駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・フェザー級4回戦/●西永哲也[進光](判定0−3)細川智弘[オール]○

西永は5/23のデビュー戦に敗れて未勝利1敗、細川はこの日がデビュー戦。
1R。細川は軽快なステップとハンドスピードで西永を翻弄して主導権を確保するが、当て勘悪く手数の大半が空転してしまう。西永は追い足使って挽回図るが相手ペースの中。
2R。西永はアグレッシブに前、前へ出て攻勢アピールするが、細川の足に捌かれて手数を出せない。だが細川も当て勘の悪さが災いして戦果は不完全なカウンター数発のみ。守備中心の内容で、ジャッジの心証も微妙か。
3R。細川はやや積極性を増して、踏み込んでの連打で手数とヒット数を稼ぐ。西永は追い足を使って逆襲狙うも、細川のステップとクリンチに捌かれて攻められず。
4R。このラウンドも西永の攻勢を捌きつつ、細川がワン・ツー、右フックでヒットと手数を稼ぐ。西永もアグレッシブに攻めて攻勢点を確保しようとするが、主導権を失ってパンチ数でも劣勢。
公式判定は半田40-37、西山40-37、野田39-38の3−0で細川。駒木の採点は「A」39-37「B」40-37で細川優勢。
デビュー戦の細川は手足のスピードが非凡で身体能力は出色。但し、まだ果敢に距離を詰めて攻め切れないところや攻撃精度にも課題が残る。強気に攻められる勝負度胸が試合慣れした次戦以降に出て来れば面白い。なお、彼は実兄(細川貴之)の所属する六島ジムへの移籍が決まっているそうだ。
西永はアウトボクシングに徹したデビュー戦から一転、追い足を使うファイター型の戦い振りを披露したが、スピード劣勢でせっかくの攻勢も空回りさせられた。アグレッシブさは出たが、手数不足に陥ってはどうにもならない。