駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・ウェルター級契約ウェイト(65.5kg)4回戦/△種村温[アポロ](判定1−1)本松隆志[SFマキ]△

両者戦績は種村が未勝利1敗1分、本松は勝ち負け無しの1分。6/10堺市興行に続いてのダイレクトリマッチ。
1R。本松はデビュー戦と比較するとディフェンスに対する意識を強めた感があるが、それが逆に災いして攻めが過度に消極的。種村が先手で攻め、ジャブ、ストレート、左ボディでヒット数小差リード。但し両者手数が少ない展開。
2R。このラウンドも静かな立ち上がり。本松がボディから右ストレートをクリーンヒットさせて均衡を破ったが、今度は種村がカウンター気味にボディ連打や左フック、右ストレートで有効打・ヒットを連発する。
3R。本松がアグレッシブに攻勢。やや粗い強打を捌きつつ、種村が左フック有効打など先手もラウンド終盤からにわかに本松の攻勢が目立った。
4R。このラウンドも本松から仕掛ける形の強打合戦。精度甘い本松をとがめるように種村がジャブ、ストレートで攻めてヒット数リードするが、最後はガス欠。苦し紛れにクリンチへ行ったところで本松がショートアッパーを連発し、互角以上に。
公式判定は半田39-38(種村支持)、西山39-38(本松支持)、原田38-38の三者三様ドロー。駒木の採点は「A」38-38「B」39-39でいずれもイーブン。
ダイレクトリマッチはまたもドローに。本松は守備を気にかければ手数不足で後手に回り、アグレッシブに出ればパンチの精度不足で攻めあぐむ……と、不器用な面を窺わせた。但し、相手次第ではすぐさま初勝利出来る水準にはある。
種村は相手の隙を突く形で上手く立ち回ったが、スタミナ切れで試合を落とした。要所で痛打を浴びせられて獲れるはずのポイントを削り取られた。こちらも相手を選べば1、2勝は出来そうだが。