駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・ミドル級4回戦/●山本洋[進光](判定0−3)橋本和幸[クラトキ]○

未勝利同士の対決で、山本は3敗、橋本は1敗。山本は昨年5月以来の再起戦。橋本は今年6月のデビュー戦に敗れて以来の試合。
1R。試合冒頭のクロスレンジ乱打戦で、いきなり橋本が山本を倒す。その後もミドル級らしい荒々しい打撃戦が続いたが、橋本が山本の攻めを自分の手数で相殺しつつ、逆にフック、ストレートでクリーンヒットを奪う。
2R。またも開始ゴング直後からクロスレンジ乱打戦。山本のメクラ打ちを橋本はキッチリ捌いた上で有効打、クリーンヒット連発。ラウンド後半は両者ガス欠気味で動き落ちるが、山本の右ボディストレート、橋本の右ストレートのクリーンヒットなどが決まった。
3R。膠着気味の強打合戦。強引な大振りで会場を沸かせる山元だが、明確な有効打を奪ったのは橋本。しかしそれが勝負を決めるような場面に繋がらない辺りに現状の実力が表れているような……
4R。完全な膠着戦。山本のアグレッシブさが目立つが、共に手数は伸び悩み、不発弾の応酬といった内容。ラウンド終盤、山本が連打で見せ場を作るも、これも当たりは不完全で、煮え切らない内容のままで終わってしまった。
公式判定は西山40-36、坂本39-36、野田39-36の3−0で橋本。駒木の採点は「A」39-36「B」39-37で橋本優勢。
いかにもこの階級の未勝利選手同士の試合、という内容。橋本が前半戦にクリーンヒットを連発して稼いだポイントを守りきって明確な判定勝ちを得たが、最後はスタミナ切れを起こしてしまったのは頂けない。
山本は4戦目にして、まだプロボクシングらしい試合が作れていない。1年4ヶ月ぶりの試合でも進歩の跡を見せてもらえなかったのは残念。