第１試合・Ｓバンタム級４回戦／●中岡雅司[大星森垣]（判定０−２）梅本光[倉敷守安]○

両者戦績は中岡１勝(1KO)１敗、梅本２勝(0KO)無敗１分。中岡は7/29にデビュー２戦目で初勝利。梅本は5/5、7/29と短期間で２連勝中。
１Ｒ。中岡はガードを上げて距離をキープしつつ、機を見ては踏み込んで重い連打を放つ。やや粗いがインパクトは大。梅本は的確なカウンターやジャブ、アッパーでラウンド後半にヒット数を増やすが、軽打中心でジャッジ的にどうか。
２Ｒ。このラウンドも中岡が序盤に圧力と手数をミックスさせた攻勢で主導権確保。しかし梅本は中岡の攻めるタイミングを見計らってジャブを合わせ打ち、カウンターでフラッシュ気味ながらノックダウン。勢いに乗って終盤には手数を増やし、強打交えて一気攻勢。
３Ｒ。中岡がここも先手で攻勢。梅本は守備に回ると体が硬く捌ききれないが、ジャブ、アッパーで的確にヒットを返し、終了ゴング前には有効打を決めて小差まで挽回する。
４Ｒ。ショート〜クロスレンジの打撃戦。中岡は精度より勢いと回転重視の攻勢で先手、先手の攻め。梅本も懸命にアッパー中心に手数を出すが、見た目の地味さがどこまで解消されたか？
公式判定は坂本39-36、原田39-36、西山38-38の２−０で梅本。駒木の採点は「Ａ」38-37中岡優勢「Ｂ」38-38イーブン。
梅本は的確なカウンターとジャブ、アッパーで明確なヒットを稼ぎ、ノックダウンの僥倖もあって押し切った。しかし守備難が災いして主導権を手放す場面も多々見られた。
中岡は手数と圧力が噛み合わさってなかなかの迫力。これでパンチの精度が備われば面白い選手に育つはず。