駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行全体の総括

興行の形態を考えると、個々の試合のクオリティについて目くじら立てて語るべきでは無いだろう。
まず4回戦8試合の中では、迫力を増した中岡、4連敗でも決して腐らず自分の実力を全うして初勝利を掴んだ小浦、敗れるも攻撃精度面で大いに成長を窺わせた孫田、その彼を絶妙のカウンターで沈めた山本(直)、試合運びに進境を見せた上村といった所が“当社比”で良い所を見せた選手たちだ。
6回戦2試合では、A級の実力と意地を見せた山本(敏)、そして恵まれた体格に見合った戦術とパワーパンチを習得して攻撃力を格段に増した山本(良)を特記しておく。彼らに敗れた2人も大いに奮闘したが、6回戦に相応しい総合力を試合の中で発揮する事は出来ていなかったように思える。