駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)4回戦/●中川章[泉北](判定0-3)小浦佳斗[進光]○

未勝利同士の対決。中川は6/10のデビュー戦で敗れて1敗、小浦は6/17以来の試合で現在デビュー以来4連敗中。だが3戦目の対戦相手は今年度新人王戦西軍代表の丸木和也[天熊丸木]で、それ以外にも4回戦としては骨のある相手と戦って来てのこの戦績である。
1R。中川が手数を出すと、小浦がこれを捌いては右ストレート、左フックを返す展開。精度で勝る小浦がヒット数でリードするが手数で劣勢。逆に中川がフックをクリーンヒットさせ、あわやノックダウンという場面を作る。
2R。断続的にショートレンジで乱打戦が展開される。小浦がここでも精度優勢を頼みにヒット数で終始優位に立つ。終了ゴング前には右ストレート、左フックで有効打連発して優勢確保。中川は手数が出るが、当てようという意志に乏しい。
3R。このラウンドもクロスレンジで乱打戦。小浦が先手で右ストレート、左右フック、左ボディ。中川は手数を返すも明確なヒットを奪えず苦しい展開。
4R。ここもクロスレンジで乱打戦。中川の粗い手数攻勢を捌く小浦が、細かくショートを浴びせて中川の顔面を跳ね飛ばす。ヒット数で明確な差をつけて小浦がポイント争いで優勢のまま試合が終了した。
公式判定は洲鎌39-37、原田39-38、北村39-38の3−0で小浦が5戦目にして初勝利をマーク。駒木の採点は「A」「B」とも39-37で小浦優勢。
小浦が5戦目で初勝利。戦績を鵜呑みには出来ない地力の持ち主であり、未勝利同士なら勝算は十分にあった。1Rで打たれモロさを出してヒヤリとさせたが、その後のラウンドをヒット数で優位に立ちポイントアウトした。
中川はアグレッシブだが精度不足。打たれた際に効いた素振りを簡単に見せる悪癖が直っておらず、印象を損ねた。この選手も相手を選べば1勝は出来そうだが。