駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第7試合・フライ級4回戦/○山本直輝[塚原京都](2R2分54秒KO)孫田敏晴[レンゴー]●

両者戦績は山本2勝(1KO)4敗2分、孫田2勝(2KO)3敗。山本は新人王戦にチャレンジするも、緒戦で加藤心和[金沢=07年度西軍代表]と当たる不運。孫田は2月、6月の直近2戦で、いずれも近況振るわない相手に白星を献上する不名誉な連敗を喫してしまっている。
1R。アグレッシブな打撃戦。孫田は先手で手数攻勢。これを山本は守備に気をかけつつ前進し、カウンター気味に迎撃。乱打戦模様の中で左フックをクリーンヒットさせてノックダウン。その後もラッシュを仕掛けて試合を決めに行くが、ここは取り逃がす。
2R。失地挽回に燃える孫田がいきなりの大攻勢。コンパクトな左右連打を次々と浴びせて山本に大ダメージを与えるが、ラウンド後半に入って山本も圧力を増して反撃態勢。打ち合いでも五分以上になったところで左フックのカウンターをドンピシャ。孫田は立ったが4回戦で2度目のダウンとあって、レフェリーが10カウントを数えて試合を止めた。
山本はすっかり安定感を増した試合振りで3勝目。一旦圧され気味になっても反撃に転じられる底力がついて来た。守備に対する意識も強いが、その割には相手の攻撃を捌き切れない技術不足も窺えた。
孫田はこれまでの精度不足がかなり解消されて戦い振りが良化。しかし肝心な所でガードが甘くなる面が災いして2度のダウン。いずれ連敗は脱出出来るはずだが、更なる地力強化を望む。