駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・フェザー級/○野田永作[ハラダ](判定3−0)福島芳裕[大阪帝拳]●

両者戦績は野田1勝(1KO)無敗、福島1勝(0KO)4敗。野田は4/20にデビュー戦をKOで飾って2戦目。福島は4月に11ヶ月ぶりの試合で敗れて以来のリング。
1R。中間距離で命中率低い手数の応酬。福島は圧力が弱く、試合がコントロール出来ず苦戦。ヒットも質・量とも不足。野田はラウンド後半左中心に効かせて右ストレートで痛烈なダウンを奪った。
2R。福島は追い足使いつつ必死の手数攻め。ジャブ→右ボディを中心に、威力に欠けるが数で攻める。野田もラウンド前半は左を有効に使ったが、やがて失速して受身に回る。
3R。このラウンドも福島の非力ながら懸命の抵抗が光る。ワン・ツー連打で押して、手数でリード。野田は打たれつつも左カウンター中心に迎撃し、右ストレートも追加。ほぼ互角の展開。
4R。福島はここも手数を出してクロスレンジの乱打戦を制しラウンド前半は優位に進めたが、後半から野田の左ボディが再三有効打となって形勢逆転。福島も粘ったが、最後はクリンチに頼ってしまい劣勢露わに。
公式判定は半田、原田、坂本の3者いずれも39-37で野田を支持。駒木の採点は「A」38-37「B」40-37で野田優勢。
野田は1Rでダウンを奪うも非力な印象否めず。2R以降は相手の手数を浴びて苦しい展開になってしまった。これでデビュー以来2連勝だが、同じ戦績の選手と当たると微妙か。
福島はとにかくパワーに欠けるのが泣き所。パンチの精度はややマシになった印象だが、この威力では……。