駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・フェザー級4回戦/△梅村元寿[ハラダ](判定3−0)佐々木健[金沢]△

両者戦績は梅村1勝(1KO)無敗、佐々木は未勝利2敗1分。梅村は7/26に未勝利選手を相手にデビュー戦を飾った。佐々木はデビュー戦引分の後、昨年10月、今年4月と連敗中。
1R。ショート〜クロスレンジで大味な強振合戦。梅村の前進しながらの強打、佐々木のカウンターで互角の展開。佐々木のクリンチが多いのが気になるが……
2R。このラウンドも大振りフック中心の打撃戦。梅村が先手で手数を放ち、これに佐々木が粘り強く抵抗する形。佐々木のクリンチ、ホールドがやはり気になるが……
3R。攻撃偏重気味の両者による、ヒット入り乱れる強打合戦。左アッパーで先制した梅村が主導権を奪って攻勢。佐々木はフラフラになってホールドに逃げるばかり。ラウンド後半は互いに空回り気味の展開に。
4R。クロスレンジで乱雑な打ち合い。佐々木は必死の抵抗だが圧力と手数では梅本が優位。ヒット数でも着実に差をつけた。最後はまるで相撲を取っているようなクリンチが目立ってしまった。
公式判定は野田39-37(梅村支持)、半田38-38、原田38-38でマジョリティドロー。駒木の採点は「A」40-36「B」40-37で梅村優勢。試合全体を通じて互角でやや大味な強打合戦が続く中、スタミナ面での優位活かして梅村が小差リードのラウンドを重ねたように思えたが、公式ジャッジは佐々木の懸命の抵抗にも一定の評価を与えたようだ。
いかにもグリーンボーイの試合、という印象の攻防戦。共に当たれば儲けモノというような強打ばかりで、スポーツ性には欠ける試合だったのは残念。スタミナと圧力で梅村があと一歩まで迫ったが、佐々木の粘りでドローに。佐々木は1Rのインターバルの時点で既に息が上がっており、スタミナ配分が喫緊の課題。