興行全体の総括

「今年は東軍が小粒で、西軍にもチャンスあり」という戦前の業界筋の下馬評はどこへやら、蓋を開けてみれば西軍は枕を並べて討ち死に。我らが西日本勢に至っては、不戦勝を稼いだ木原を除けば２年連続で全員敗退という悲惨極まりない結果となった。つまり、筆者は大阪から名古屋、田川まで敗退予定者を見物しに行った事になるわけだ（苦笑）。
東高西低の傾向は今に始まった事ではないが、それにしてもこれは酷過ぎる。特に西軍最大勢力であるはずの西日本勢は、今年の試合ではいずれもマトモな勝負になっておらず、いかなる批難を浴びようと甘受せざるを得ない大惨敗である。もはや一刻の猶予も許されない。西日本の業界関係者は、協会・コミッション一丸となって、あらゆる角度からあらゆる方策を尽くして巻き返さねばならないだろう。