駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・フェザー級5回戦/○関本純太[勝又](3R1分19秒負傷判定2−1)林翔太[天熊丸木]●

東軍代表・関本が8勝(3KO)2敗。東日本決勝は乱打戦中心の激しい展開の中、アグレッシブな強打攻勢を決めて優勢を広げ判定勝ち。西軍・中日本代表の林は9勝(5KO)無敗。
1R。関本の強烈な猛打攻勢に対し、林はガードを堅めつつボディとショートアッパーで反撃。林は偶然のバッティングで左目の上を切って早くも試合続行が危うい。ラウンド終盤には林が猛攻に出て上下にヒット連発も、関本の抵抗も激しく互角の範囲。
2R。関本の猛攻は続く。林はガードを固めて必死の防戦。ラウンド後半に入ってからはコンビネーションを次々とクリーンヒット・有効打して逆襲に転じ、ダメージ量では逆転まで。
3R。一進一退の攻防が続く。林が関本の右目上をパンチで切り裂くが、関本もロープに詰めて手数攻めで反撃。林は右目上もバッティングで負傷し、とうとうレフェリーストップ。これからという時に無念のタイミング。
3Rを含めた採点で争われた公式判定は、中村29-28、安部30-29(以上、関本支持)、浦谷29-28(林支持)のスプリットで関本。駒木の採点は「A」29-28「B」30-29林優勢。
西の大将格・林にまさかの落とし穴。手数攻勢の中で受傷し、巻き返し気配の中で微妙な負傷判定に散った。率直に言ってこの裁定は気の毒という他ない。しかし関本も持ち味を存分に活かして天晴れな試合振りで、この勝利の値打ちが下がる事は無い。