駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)8回戦/○内海俊忠[姫路木下](1R1分44秒KO)大鹿賢[中外]●

内海は8勝(6KO)2敗1分の戦績。99年末にデビュー、00年と01年の新人王戦にフライ級でエントリーするも、いずれも予選で各年の西日本王者(村井勇希&大西健市)に判定で敗退。だが03年の再起後は6回戦で連勝し、一度敗れた大西に8Rドローと健闘して地力の確かさをアピールする。その後、04年2月に6回戦で1RTKO勝利を最後に生業の都合で現役を退くが、07年10月に山本幸史朗[ウォズ]を2RTKOに沈めて再起。今回は大西戦以来の8回戦出場となる。
大鹿は7勝(2KO)6敗の戦績。03年にデビュー。新人王戦にはエントリーせず、04年11月までに6戦4勝の戦績でB級昇格。6回戦でも福原寛人[江見]、内山淳[倉敷守安]らA級相当の相手に2敗するも、同格以下の相手に3勝して06年にA級昇格を果たす。07年には児玉卓郎[岐阜ヨコゼキ]、サーシャ・バクティン[協栄]というランカー級選手に挑戦したが、いずれもTKOに敗れている。
1R。内海は無駄の無い攻守に加え、左を囮に使っての右ストレートなどのトリッキーな動きを交えて主導権奪取。好機を目ざとく見つけてはキレのあるフック、アッパー中心の連打で攻め立てる。地味ながらも緩急のついたステップワークもセンス十分。最後は右ストレート、ショート連打で効かせて、左アッパーでダウンさせ10カウントノックアウト。
内海が再起2戦目も快勝。ノーランカー相手に、まるで上の立場から実力の差を見せつける圧勝となった。攻撃力は既に日本ランク中位相当だ。復帰前後から西日本のマニアでは評判の高かった選手だが、これはホンモノ。
大鹿は何もさせてもらえず完敗。やはりランカー級の選手とは確固たる地力の差がある模様。