駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-02-10から1日間の記事一覧

興行全体の総括

第4試合の津田が口火を切ったKOラッシュはセミファイナルまで4試合連続。しかも第5試合では両者合わせて4度、第7試合でも2度のノックダウンシーンがあるなど、「倒すか、倒されるか」というプロボクシング本来の魅力溢れる興行となった。メインもダ…

第8試合・日本ミドル級タイトルマッチ10回戦/○《王者》江口啓二[姫路木下](判定3−0)鈴木典史[ピストン堀口]●

メインはチャンピオンカーニバル・ミドル級の部。準地元の江口が最強のチャレンジャー鈴木を迎え撃つ。姫路木下ジムの公式サイトでも「王者不利」という煽り文句で指名挑戦者の実力を認めた中行われる注目の一戦。 王者・江口は16勝(11KO)1敗のサウスポー。…

第7試合・Sライト級10回戦/○西尾彰人[姫路木下](6R2分05秒TKO)土居祐介[塚原京都]●

西尾は11勝(6KO)3敗2分、サウスポー。現在OPBFのSライト級2位、日本同級1位。02年デビュー。新人王戦では03年に1勝して西日本決勝へ進出するが赤澤慎司[神拳阪神]に敗れ、04年の再挑戦も1勝した後の準決勝で中島丈志[Gツダ]にドロー敗者扱いでリタイ…

第6試合・バンタム級契約ウェイト(53.0kg)8回戦/○内海俊忠[姫路木下](1R1分44秒KO)大鹿賢[中外]●

内海は8勝(6KO)2敗1分の戦績。99年末にデビュー、00年と01年の新人王戦にフライ級でエントリーするも、いずれも予選で各年の西日本王者(村井勇希&大西健市)に判定で敗退。だが03年の再起後は6回戦で連勝し、一度敗れた大西に8Rドローと健闘して地力…

第5試合・フェザー級6回戦/○石東正浩[Gツダ](1R2分20秒KO)真木大作[JM加古川]●

両者戦績は石東7勝(3KO)2敗1分、真木7勝(6KO)1敗。石東は昨年タイ国遠征で同国王者に判定勝ちの殊勲を挙げた後、6回戦で連勝。11月には玉越強平[千里馬神戸]と6回戦ながらドローの大健闘を見せた。真木は昨年の西日本新人王。9月に中日本代表の林翔…

第4試合・Sウェルター級4回戦/○津田修吾[塚原京都](2R1分33秒TKO)下野喜道[ホワイトフォックス]●

両者戦績は津田4勝(3KO)5敗、アマチュアで5戦4勝のキャリアがあるサウスポーの下野は、これがプロデビュー戦。津田は昨年5月に4勝目を挙げてB級昇格を果たしたが、今回は敢えて4回戦に留まっての試合。 1R。ロングレンジでの探りあいから断続的な…

第3試合・Sフェザー級4回戦/○川合智[Gツダ](判定2−0)木村由貴紀[ホワイトフォックス]●

両者戦績は川合6勝(2KO)2敗3分、木村1勝(1KO)3敗1分。川合は06年の西日本新人王戦でフェザー級準V。昨年11月に1年2ヶ月ぶりの再起戦を後楽園ホールで戦い、A級ライセンスを持つ相手に引き分けている。木村は昨年12月、実に4年ぶりの再起戦でプロ…

第2試合・フェザー級4回戦/●千賀拓己[姫路木下](判定0−3)北田竜統[JM加古川]○

両者戦績は千賀3勝(2KO)3敗1分、サウスポーの北田は2勝(2KO)3敗。千賀は昨年6月に約1年ぶりの試合で敗れて以来8ヶ月ぶりの再起戦。B級昇格まであと0.5勝という所で随分長い間足踏みしている。北田は昨年、3月、5月と連勝した後7月、10月と連敗す…

第1試合・フライ級4回戦/△河本幸也[大鵬](判定1−1)中村竜大[ホワイトフォックス]△

両者戦績は河本が未勝利2敗、中村は1勝(1KO)無敗。河本は05年7月以来2年半ぶりの試合。中村は昨年7月にタイ国で、所属ジムと親交のあるウィラポン・ナコンルアンプロモーションの前座で試合に出場。1RKO勝ちでプロデビューを飾っている。 1R。中村…

興行の概要及び雑感

長谷川&池原のW世界戦から1ヶ月、西日本地区で久々の興行はミドル級のチャンピオン・カーニバル。会場が姫路木下ジム常打ちの姫路市中央体育館ではなく、高砂市総合体育館となったが、これは選手提供を受けたJM加古川拳と明石のホワイトフォックスジム…