駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行の概要及び雑感

東は後楽園で国重隆[大阪帝拳]が出場する日本タイトルマッチが開催されたこの日、西でも大阪帝拳ジム主催興行が開催された。最近は「ドラマチックボクシング」というタイトルが、大阪帝拳がプロモートする興行なら他ジム主催のものにも付けられているのを目にするが、今回は回数ナンバリング付である。どうやら、よみうりテレビの「ドラマチックボクシング」枠で地上波放映される興行には「第○回」のナンバリングが付くようだ。タイトルマッチでも地上波ノーテレビが当たり前の近況で、有名選手の出場しないノンタイトル興行が放送される事には驚きだが、歓迎事であるのは間違いない。不特定多数、無差別の視聴者の目に触れるチャンスがある地上波の威力は、この情報伝達が多様化した社会でも絶大である。
さて、この日のメインは大阪帝拳伝統のバンタム級の次世代を担う日本ランカー・山口賢一が出場する10回戦。1年1ヶ月ぶりの再起となる小林克也[正拳]を相手に迎えてランキング防衛戦に臨む。前回10月の試合はスコア以上の大苦戦となっただけに、ここはスッキリと勝ちたいところ。セミは同じく10月の興行で日本ランクを奪取した高瀬司が、元東洋ランカーでOPBFタイトル挑戦歴もある中川知則[進光]を相手にランキング初防衛戦。全6試合・計44Rと、試合数はいかにもシーズンオフの2月らしいが、「確かに昔の深夜枠のボクシング中継はこんなマッチメイクだったなぁ」と何となく懐かしさを覚える日曜の昼下がりであった(笑)。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。