駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・Sバンタム級4回戦/○山中浩之[大阪帝拳](判定2−0)山川浩平[Gツダ]●

両者戦績は山中2勝(1KO)1敗、山川は勝ち負け無しの1分。山中は10/7に初黒星を喫して以来の試合。山川も10/7にデビュー戦を戦いドロー。
1R。山中は以前よりアグレッシブになって、前に出ながらの強打で先制。少々粗いが上下へヒットを重ねる。山川はラウンド中盤にクロスレンジで右ショートを再三ヒットさせて猛追するが、終盤は再び山中の先手が目立った。
2R。クロスレンジで揉み合い。膠着気味の展開から山中がフック中心の強打攻勢に出る。山川もジャブで迎撃するが、ワン・ツーを仕掛けようとした所で右ストレートを合わされて被弾を繰り返す。
3R。山中は口を開けてスタミナ切れ。手数は減り、消極的な動きに。一方の山川は変わらぬ動きでワン・ツー中心に手数を出して互角以上に渡り合うが、相手のパンチを待ち構えて受ける癖があって損をしている。
4R。このラウンドも山中は先手で強打攻め。しかし山川もワン・ツーをカウンター気味に当てて抗戦。ラウンド終盤、山川は更にワン・ツーでヒットを重ねるが、当たりが浅くジャッジへのアピールは?
公式判定は野田39-37、原田39-38、半田38-38の2−0で山中。駒木の採点は「A」39-37「B」40-38で山中優勢。
山中は良い意味での荒っぽさを増してファイトスタイル変更。しかし、同時にこれまでの持ち味だったパンチの精度を失い、スタミナ切れも早くなった。まだ戦い振りに改良の余地が残っている。
山川はハンドスピードで見劣り打ち合いで苦戦。好機を逃し、敵失に付け入る事が出来ずに勝つチャンスを逃してしまった。