駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・バンタム級契約ウェイト(52.5kg)4回戦/●張本陽介[陽光アダチ](3R1分27秒TKO)加藤請之佑[大一スペースK]○

両者戦績は張本が未勝利2敗。加藤は3勝(2KO)2敗1分。張本は同僚選手が12/16の試合で負傷して欠場した事による代打出場。彼も12/16以来の試合。加藤は06年の中日本Sフライ級新人王。しかし、西軍代表戦に敗れ、昨年6月の再起戦も敗れて未だ4回戦の身。
1R。張本が左右フック中心の攻めで先手。頭が動かない悪癖を突かれて有効打を3発ほど浴びてしまうが、手数・ヒット数では上回る。加藤もソツない動きを見せ付けて、このラウンドは互角か。
2R。ショートレンジで足を使いつつの打撃戦。張本はこのラウンドも先手で手数。ヒットも連発するが、加藤もアグレッシブに強打を次々と打ち込み、ダメージブローと見栄えでこちらが優位に立つ。
3R。このラウンドも打撃戦。加藤もアグレッシブに攻めるが、張本のボディをモロに食って体をコの字にして苦しむ大ピンチ。ところが張本がここで焦ってオープンブローやチョップを連発して、ガードもがら空きに。そこへ加藤の右フックが連続してクリーンヒットとなり逆転のノックダウン。張本のダメージ濃く、セコンドから即タオルが投入された。
加藤が久々の勝利で中日本タイトル獲得から1年半にして漸くのB級昇格。ヒット数で劣勢、3Rでもボディを喰ってピンチに陥ったが、何とか挽回に成功した。しかし現状、6回戦で通用するかは未知数。
張本は今日も攻撃は良かったが、肝心な所で焦って勝機を逃し、穴の守備難を咎められて逆転負け。良い所もあるのだが、それを帳消しにする要素も多い。