駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・ライト級契約ウェイト(60.0kg)6回戦/●田中宏幸[千里馬神戸](5R0分46秒TKO)竹内保博[大一スペースK]○

両者戦績は田中3勝(1KO)4敗2分、竹内7勝(2KO)3敗。田中は昨年10月に初の6回戦に挑むも敗れ、これが再起戦。竹内は06年のSフェザー級日本新人王。昨年10月にタイ人に勝って以来の試合。
1R。ショート〜ミドルレンジ打撃戦。田中が先手でフック、アッパー中心のラフな強打攻めで見せ場作る。竹内も強打中心に手数返して奮闘。しかし以前からの拙守は修正されておらず被弾が多い。
2R。このラウンドも打撃〜乱打戦。田中はアグレッシブに攻めるが、ナックルを正確に当てる技術に乏しく、ダメージブローに繋がらない。竹内も果敢に応戦するが、こちらも決め手に欠けており微妙。
3R。同様の展開が続くが、竹内の渋太いボディ攻めに遭って田中苦しそう。竹内は更に上下に追い打ちを決めて大差優勢を築く。田中は3分間凌ぐだけで精一杯。
4R。田中がラウンド開始直後こそ前へ出る姿勢を見せるが、すぐさま竹内にボディを叩かれて失速。竹内は竹内でメリハリの無い単調な攻めだが、田中の戦意を失わせて優勢。
5R。ラウンド序盤は田中がアグレッシブに出るが、竹内のボディ中心の攻撃で体力を奪われて、やがてあからさまに体をよじって苦しむ仕草。竹内も被弾目立つがダメージ量の差は歴然。
6R。ラウンド序盤から竹内の攻勢で田中はグロッギーとなって、間もなくレフェリーストップ。
竹内がボディブローでダメージを蓄積させてKO勝ち。拙守、メリハリ無い攻めは6回戦以上では苦労しそう。今日は相手のフィジカルな弱さに救われた。
田中はアグレッシブに攻めたが、ナックルの当たらないパンチで先手を取り損ね、ボディを効かされて3R以降はガス欠。ボディを守る技術がサッパリなのだからどうしようもない。こちらも6回戦では厳しい。