駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・フライ級契約ウェイト(49.5kg)4回戦/●岩橋裕馬[森岡](3R2分56秒TKO)角谷淳志[金沢]○

岩橋は昨年12/24にデビュー戦を勝って1勝(0KO)無敗。角谷はこれがデビュー戦。
1R。角谷のルーキーらしいアグレッシブな攻勢に対し、岩橋はステップワーク、ガード、ブロック、ボディワークと守備技術を総動員して応じつつ左カウンターを狙う。だがそれにも構わず角谷がアッパーでヒットを奪って優勢。角谷は守勢とパンチ力不足で技術を試合内容に繋げられない。
2R。このラウンドも角谷のガード挙げてのフック連打が先手。岩橋は退がりつつもカウンターを放つが、威力不足明らか。角谷は更にロープへ詰めてテンプルに一撃を浴びせ、その後もヒット重ねて優勢。
3R。劣勢把握したか岩橋が逆に攻勢。ワン・ツー、ショートフック連打で攻めるが、角谷の迎撃を浴びて逆に圧される場面も。ラウンド終盤、角谷は一気に猛攻に出て岩橋を圧倒。川上主審割って入ってTKOかと思われたが、ロープダウンの裁定。カウント8で再開したが岩橋の消耗激しく、間もなくタオル投入でストップ。原則廃止のロープダウンを採る必要が無く、安全管理の観点からも少々疑問の残る裁定。
デビュー戦の角谷がアグレッシブな攻勢で相手の技術を粉砕。技術面で突出したものは未だ感じないが、パンチ力はありそうなので今後粗い所を磨けば光って来るかも。
岩橋は今日も4回戦の域を超えたディフェンスワークを披露したが、攻防分離が激しい。守っては攻める機を逃し、焦って攻めれば迎撃に遭ってと、全ての行動が裏目裏目に出てしまった。また、今日の攻撃は威力不足で、採点勝負でも分が悪かっただろう。