駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-02-29から1日間の記事一覧

興行全体の総括

最後の試合が唐突な打ち切りとなったが、時刻が22時を大きく回ろうとしていた事もあってか、客席からの不満の声は然程上がらず。またしても10ラウンズを持て余した橋詰も含め、興行の重要なポジションでの存在感を増してゆくのが今後の課題となるだろう。 出…

第8試合・フライ級10回戦/△宮崎亮[井岡](3R2分06秒負傷ドロー)赤木啓祐[倉敷守安]△

宮崎は5勝(3KO)無敗1分。インターハイ優勝などの実績を経て06年末にプロデビュー。タイ人相手に2戦こなした後、07年4月に元西日本新人王戦準Vの須田康博[八尾]と6回戦を戦い、ダウンを喫するも逆転判定勝ち。6月に分の良い負傷ドローを挟んで、10月に…

第7試合・Sバンタム級10回戦/○橋詰知明[井岡](判定3−0)丹羽賢史[Gツダ]●

橋詰は8勝(4KO)2敗2分の戦績。アマ時代に国体少年の部近畿予選優勝を果した直後、17歳でプロ転向。デビュー戦でいきなり6回戦ボーイ相手にドローに持ち込むなど才能の片鱗を窺わせ、06年度新人王戦でバンタム級西日本新人王となる。だが西軍代表戦では、…

第6試合・フライ級6回戦/●利幸トーレス[大鵬](判定0−3)山田卓哉[真正]○

両者戦績はトーレス7勝(1KO)5敗、山田5勝(1KO)2敗3分。トーレスは昨年11月に金光佑治[六島]に敗れたが短期で再起。山田は昨年12月に14ヶ月ぶりの復帰&ジム移籍緒戦を飾っている。 1R。トーレスはいつになくジャブを多用するが、山田はダッキングとブ…

第5試合・ウェルター級6回戦/△水本昌寛[井岡](判定1−1)巴山宏知[正拳]△

両者戦績は水本7勝(2KO)1敗、巴山4勝(1KO)1敗1分。07年度ウェルター級西軍代表の水本は、これが全日本決勝敗退後の再起戦。巴山は昨年12月に06年度の西軍代表・若林豪[Gツダ]と引き分けて以来の試合。 1R。ミドル〜ショートレンジの打撃戦。一進一退…

第4試合・Sバンタム級6回戦/○上谷雄太[井岡](判定3−0)内山淳[倉敷守安]●

両者戦績は上谷5勝(2KO)無敗、内山8勝(4KO)5敗1分。上谷は今年1月にB級2勝目を挙げてA級の資格を獲得済み。既にA級でのキャリア豊富な内山は、昨年10月に敗れながらも日本ランカー・山口賢一[大阪帝拳]に善戦健闘した。 1R。上谷は先手でスピード…

第3試合・フライ級契約ウェイト(49.5kg)4回戦/●岩橋裕馬[森岡](3R2分56秒TKO)角谷淳志[金沢]○

岩橋は昨年12/24にデビュー戦を勝って1勝(0KO)無敗。角谷はこれがデビュー戦。 1R。角谷のルーキーらしいアグレッシブな攻勢に対し、岩橋はステップワーク、ガード、ブロック、ボディワークと守備技術を総動員して応じつつ左カウンターを狙う。だがそれに…

第2試合・Sバンタム級4回戦/○高橋裕幸[陽光アダチ](判定3−0)辻彬宏[江坂]●

両者戦績は高橋3勝(2KO)5敗1分、辻3勝(1KO)3敗。高橋は昨年の新人王戦でベスト4まで進出したが、12月の再起戦でも敗れて勝率を崩している。辻は新人王戦敗退後、10月の再起戦で勝利してこちらは勝率を五分としている。 1R。高橋が体ごと突っ込みなが…

第1試合・Sライト級4回戦/○松本泰知[仲里ATSUMI](判定3−0)林佑樹[タイガ]●

両者戦績は松本1勝(0KO)2敗1分、林も1勝(0KO)2敗1分。サウスポーの松本は昨年12月に初勝利を挙げた。新人王戦にエントリーもしており、ここで勝って勢いをつけたい。同じくサウスポーの林は昨年3月に新人王戦1回戦で敗れて以来、ほぼ1年ぶりの試合…

興行概要及び雑感

昨年10月に続いて、早くも2回目の開催となった井岡ジム主催の「チャンピオンズヒート」。10代〜20代前半の若手ホープたちに計画的なマッチメイクで実戦の機会を与え、ゆくゆくはタイトルマッチも……という事なのだろう。 今回の興行は実質上のダブルメイン。…