駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行全体の総括

前座の4回戦は新グローブ効果かKO決着連発でスムーズに進行したが、出場選手の守備技術が伴うに従って試合が長期化。10回戦で争われた3試合は、途中やや冗長な場面を挟みながらも、試合の見所の多くは終盤に来るという、評価の悩ましい内容に。無茶を承知で注文をつけるならば「せめて8回戦に凝縮して同様の内容ならば最高だったのに」といったところか。いくら翌日が休みとは言え、仕事終わりの夕方から休憩無しでタップリ4時間の興行は観る者の心身に堪える。
さて、各試合各選手のパフォーマンスをマニア目線で評価するなら、やはり高山のさりげなく高度な技術を挟んだ戦いっぷりが首位で、次に卓抜したスピードで若さ故の粗さをフォローした武市が続く。新人王戦は勝った選手も一長一短で、期待通りではあったが期待以上では無かったので特筆は控えさせてもらう。