駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行の概要及び雑感

ここ数年、西日本ボクシング界のゴールデンウィークと言えば、新人王予選の集中開催と相場が決まっていたが、今年はエントリー人数減の影響もあって西日本協会主催の興行は開催されず。ならばと大阪の阿倍野区民ホールを本拠地とする風間ジムが定例興行を開催した。自主興行を打たない老舗ジムを中心に、13のジムから幅広く選手を集めて全9試合48R。KO決着が予想される試合もあるが、フルラウンド決着が多くなれば相当なボリューム。4回戦をあと1〜2試合削っても良いだろうが、若手選手の出場機会が欲しい各ジムの思惑との兼ね合いが難しいところ。
今回は風間ジム所属の2選手はセミセミ前に退き、メインイベントの赤コーナーにはグリーンツダジムの中堅・闘将青木誠が据わった。勝率5割と成績は荒れ気味だが、リングネームの通り好戦的なスタイルが持ち味の選手である。相手の安川健一[守口東郷]がA級未勝利で1年のブランク明けだけに、KOで仕留めたいところだろう。勿論、安川がどう抗戦するかも見逃せない。
セミには風間ジムのエース格・竹本裕規が、前回の橋詰知明[井岡]戦に続いて、元・西日本新人王の中村公彦[大星森垣]と対戦する。共に長らく勝ち星から遠ざかっているだけに、1勝への執念には並々ならぬものがあるだろう。
この他前座の注目カードでは、昨年のバンタム級西日本新人王・名越光紀[新日本大阪]がA級昇格に王手を掛けている山本良貴[風間]と再起を賭けて戦う6回戦。また第1試合には新人王予選が組み込まれている。

※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。