駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-04-28から1日間の記事一覧

興行全体の総括

前座の4回戦は新グローブ効果かKO決着連発でスムーズに進行したが、出場選手の守備技術が伴うに従って試合が長期化。10回戦で争われた3試合は、途中やや冗長な場面を挟みながらも、試合の見所の多くは終盤に来るという、評価の悩ましい内容に。無茶を承…

第9試合・Lフライ級契約ウェイト(106ポンド)10回戦/○高山勝成[真正](9R3分08秒KO)マーティング・キラキル[比国]●

高山は20勝(8KO)3敗の戦績で、WBAミニマム級2位、WBC同級7位。00年にエディタウンゼントジムからデビュー、01年の新人王戦では西日本予選から6連勝で全日本Lフライ級新人王となる。02年も3連勝してデビュー10連勝を達成し、堂々と畠山昌人[協栄札幌赤…

第8試合・Sフライ級10回戦/●ユーシ・ウアパンサン[タイ国](判定1−2)小松則幸[Gツダ]○

ユーシは自称戦績17勝(11KO)6敗。タイ国フライ級王者で、OPBF同級12位。これが4度目の来日だが、過去3度の来日は久高寛之[Gツダ]、相澤国之[三迫]、大久保雅史[青木]にいずれも3〜4RでKO負けしている。 小松は22勝(10KO)5敗6分の戦績。現在は日本…

第7試合・Lフライ級契約ウェイト(107ポンド)10回戦/○武市晃輔[金沢](判定3−0)ロレン・デル・カスティーリョ[比国]●

武市は7勝(3KO)1敗の戦績。04年に東日本のドリームジムからデビュー、05年にはミニマム級で新人王戦にエントリーし、東日本新人王タイトルを獲得(全日本決勝は実施されず)。06年8月のA級緒戦ではいきなり元OPBF王者・山口真吾[渡嘉敷]に挑戦するが…

第6試合・ライト級6回戦/○鮫島康治[Gツダ](判定3−0)竹中聡[大鵬]●

両者戦績は鮫島15勝(6KO)2敗1分、竹中5勝(2KO)4敗1分。鮫島は日本ライト級8位&02年の新人王戦西軍代表。昨年は8月の海外遠征(VSランディ・スイコ)1戦のみに終わったが、久々の国内試合で再起を図る。竹中は12月に森下裕己[新日本大阪]に敗れ、連…

第5試合・Sフェザー級4回戦/●八木義昭[金沢](1R0分29秒TKO)川面勇輝[井岡]○

4回戦5試合のうち、この試合だけがオープン戦。両者ともプロデビュー戦だ。 1R。ルーキー対決らしい、いきなりの打撃戦。開始早々から互いにヒザがガクンと折れる痛打を浴びせ合う荒れた展開の中、川面の右フックが豪快にクリーンヒットしてノックダウン…

第4試合・Sフェザー級4回戦/○渡部“伊予守”雅之[金沢](1R2分58秒KO)永田圭吾[倉敷守安]●

両者戦績はサウスポーの渡部が1勝(0KO)2敗、3/16の緒戦をドロー勝者扱いでクリアした永田は3勝(1KO)2敗1分。 1R。クリンチ、膠着の多い大味な強打合戦。「当たれば一巻の終わり」という雰囲気を漂わせつつも、ラウンド全体を通じて決手を欠く攻防。こ…

第3試合・フェザー級4回戦/○川島潤也[金沢](判定3−0)林田直也[ハラダ]●

両者戦績は川島4勝(2KO)1敗、林田2勝(1KO)2敗1分。 1R。川島がラウンド序盤、左のジャブ起点にワン・ツーでヒットを重ねて優勢。だが徐々に距離を外されヒット数が減り始める。林田は自分の距離を掴んだか迎撃でヒットも奪い、終盤にはカウンターを綺…

第2試合・フェザー級4回戦/○大堀晃司[井岡](3R1分09秒TKO)安田善郎[大鵬]●

両者戦績は大堀2勝(2KO)1敗、安田1勝(1KO)1敗。 1R。大堀はゴング直後から攻勢に出て左→右フックでいきなりのノックダウン。試合再開後も追撃決めて早期決着かと思われたが、その後は守備に回った際の体の反応が鈍い所が出て一気に被弾が増え、良い流…

第1試合・ミニマム級4回戦/○濱口直哉[金沢](3R1分39秒負傷判定2−0)富永靖浩[ヨシヤマ]●

両者戦績は濱口3勝(1KO)1敗1分、富永2勝(0KO)4敗1分。 1R。富永は露骨に頭を低く下げてフック連打中心の攻勢。相変わらずメクラ打ち気味で乱雑だが、以前に比べてパンチの軌道が的を射るようになっては来ている。しかし濱口はラウンド序盤からアッパ…

ゴールデンウィーク前夜祭、と称すのが良いだろうか、平日ながら祝日を翌朝に控えた夜、府立第二で高山勝成[真正]の再起ロード第3戦が行われる。タイトルマッチ並の強気なチケット料金設定にも関わらず、後援会と固定ファンを抱えたジム・選手の興行だけに…