駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・ライト級契約ウェイト(61.0kg)4回戦/○佐野充啓[大星森垣](判定3−0)磯野拓真[塚原京都]●

両者デビューの対戦。佐野はサウスポー。
1R。いきなりの乱打戦。共にガード低く、相手の攻撃に守備で対応する意識に欠けている。相対的な精度の高さで佐野が打ち勝って主導権。磯野は低いガードに加えて距離感が非常に悪く空振りばかり。ラウンド中盤からは攻め疲れで手数がやや減ったが、ここでも佐野が左ストレート、右ジャブ、フックを当てて優勢を固める。
2R。佐野がここも左ストレート、右フックでヒット数リード。だが磯野の出合い頭気味のカウンターがクリーンヒットして失速する。しかし磯野は相変わらずの精度難で追撃出来ず、捨て身のカウンター狙いでもう1発を狙うも実らず。
3R。このラウンドも強打中心の打撃戦。共に命中率低く決定打に欠けるが、佐野がラウンド後半にボディストレートを効かせる。磯野も終了ゴング前にカウンターで反撃して互角前後まで持ち込むが?
4R。ミドル〜ロングレンジで大味な打撃戦。消耗激しくなる中、空振りが多く泥仕合気味に。そんな中、ここでも精度で勝る終始佐野がヒット数でリードしてポイントアウトを果たした。
公式判定は野田39-37、西山39-38、大黒39-38の3−0で佐野。駒木の採点は「A」40-36「B」40-37で佐野優勢。
佐野はパンチ命中率の悪い相手に恵まれた形でヒット数優位をキープし、判定勝ち。しかし守備の甘さとスタミナ切れの速さは気になるところ。時間が経つにつれて動きの質が落ちており、まだまだ課題は山積み。
磯野は拙攻拙守。カウンターを当てて効かせる場面もあったが、狙い撃ちがことごとく外れてパンチの不等価交換が延々と続いた。「打たせずに打つ」ではなく「打てずに打たれる」では割に合わない。