駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・フェザー級4回戦/●金岡永[新日本大阪](判定0−3)堀川佑也[明石]○

金岡はデビュー戦、堀川は昨年2月、8月に連敗して未勝利2敗。
1R。堀川は今日も所属ジムの先輩・児島芳生のような密着手数戦法でしつこい攻め。しかしパンチ力欠けたままでたちまち泥仕合化。金岡はガード低く頭動かず、反撃しても威力に欠けてインパクトを残せない。両者決定打無く互角。
2R。密着しながらの揉み合い。押し合いつつショートを打つ、という感じでボクシングの本質から外れた内容。金岡が終始圧力をかけ、アグレッシブさだけはアピールしたが。
3R。このラウンドも泥仕合。だがここは堀川が意地を見せて圧力戦でも互角以上、左フックで一瞬だが金岡に効かせる素振りを強制する。しかし両者手数の割にはダメージブローに欠け、3分間の中身は乏しい。
4R。またも密着しての泥仕合。平坦な展開の中、金岡の圧力を堀川が僅かに手数とヒット数で上回り、ポイント争いを凌いだか。微差の範囲ではあるが……
公式判定は北村40-37、松永40-37、原田39-37の3−0で堀川。駒木の採点は「A」39-37堀川優勢「B」39-39イーブン
堀川が泥仕合気味の手数合戦の中、僅かに見せ場を作ってジャッジへのアピールに成功。嬉しい初勝利を果たした。しかし決定力不足や試合ベタは相変わらずで、今後の活躍は相手次第という事になりそう。
金岡は相手のパターンにお付き合いしてしまい、更に非力なパンチと拙守でジリ貧状態に陥った。全般的な技術向上が必要。