駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・Sライト級4回戦/○橋野佑太[尼崎亀谷](2R2分59秒TKO)林佑樹[タイガ]●

橋野は1勝(0KO)7敗1分、林1勝(0KO)3敗1分。橋野は昨年の新人王戦で初勝利を挙げたが、2回戦で敗れて再起にも失敗して連敗中。林も新人王戦とその後の再起戦に敗れて連敗。2/29から2ヶ月余での再々起戦となったが……
1R。橋野はいつも通り、パンチ力を活かす為の超アグレッシブ戦法。圧力かけ林をロープに詰めては左右の剛腕をブンブン振り回し、ボディブローで効かせる場面も。林のアウトボクシングは橋野のラッシングで距離を潰されて苦しい。アッパーのカウンターで見せ場も作ったが。
2R。橋野はこのラウンドもボディを効かせ、圧力攻勢から乱打戦に持ち込む。上下にフックを浴びせ、力任せに強打を浴びせると林は明らかに消耗。それでも気持ちは折れずにしばらく抵抗したが、最後は力尽きてストップされた。
橋野は得意のパワーファイトで持ち味のパンチ力を活かせる流れとなって初のKO勝ち。デビュー10戦目にしてやっと自分の流れに持ち込めた。拳が硬いだけにハマれば強いタイプ。
林は圧力・パワーで負けて最悪のパターンに。アウトボクシングを放棄して打ち合いにも出たが、パンチ力が明らかに違う相手に乱打戦を挑むのは余りにも無謀。今日は地力の差ではなく相性と作戦の問題。