第６試合・Ｓフライ級４回戦／●林弘晃[江坂]（４Ｒ２分25秒ＴＫＯ）斉藤大祐[エディ]○

両者デビュー戦の組み合わせ。
１Ｒ。ルーキーらしく、動きの随所に粗さが残る中での打撃戦。ジャブ、ワン・ツーで攻めようとしているが、間に乱雑な強打が挟まってしまう。斉藤は気持ちが先走り過ぎか、拳と体の動きがチグハグ。林がヒット数で小差リードしたが、こちらも決定打は無し。
２Ｒ。このラウンドも打撃戦だが、クロスレンジで膠着。林は斉藤のショートで効いてしまったか、安易にクリンチへ逃げるシーンが悪目立ち。だが斉藤も詰め甘く、優勢を広げようとした所で逆襲浴びてアドバンテージを手放す。
３Ｒ。気持ちばかりが先に出て、拳の行き場所が迷走しがちの打撃戦。ヒット数は林だが、斉藤の強打を喰う度に下がってしまって見栄えが悪い。小差だが……
４Ｒ。泥仕合気味の乱打戦。先制は林だが、斉藤が打ち勝って優勢。林は防戦一方の中で懸命に抵抗したが、形勢大差となってストップをかけられた。
いかにもルーキーらしい内容の打撃・乱打戦。ジャブ起点の攻撃を意識してはいるが、アツくなるうちに大振り合戦になる辺りに若さが出ている。斉藤はヒット数で見劣りする苦しい立ち上がりも、打たれ脆い所のある相手を攻め立て、次第に優勢へ。ハートの強さで押し切った格好。林は技術では僅かに勝るも、フィジカル面で押されてしまった。両者拙守が目立ち、キャリアのある相手と当たると楽は出来ないだろう。