駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第10試合・フェザー級6回戦/●脇本雅行[高砂](2R0分28秒TKO)真木大作[JM加古川]○

両者戦績は脇本7勝(3KO)1敗でサウスポー、真木7勝(6KO)2敗。脇本は新人王戦敗退後、昨年11月と今年3月に6回戦で連勝。A級の資格があるが、今回敢えて6回戦で西日本新人王撃破に挑む。真木は07年度フェザー級西日本新人王。中日本との対抗戦で敗れた後、今年2月には石東正浩[Gツダ]と1Rでダウンを奪い奪われの激戦の末に3ノックダウン負けを喫した。
1R。脇本が前、前に出て仕掛けるが、真木のディフェンスワークとスピードに捌かれて不発気味。逆に真木は左をクリーンヒットして脇本をグラつかせる。しかし脇本もラウンド終盤に再び仕掛けて左ストレートなどヒットさせ形勢挽回。
2R。ラウンド序盤からアグレッシブな打ち合い。脇本がロープに詰め、今まさに襲い掛からんとした所で真木の右カウンターがグサリと刺さってノックダウン。脇本が起き上がる際、如何にも苦しんでいるような素振りを取ると、半田主審はこれを見て躊躇無くTKOの裁定。脇本はすぐさま立ち上がりダメージが浅い事をアピールしたが後の祭り。
両者KO狙いのスリリングなヘッドハンティング合戦。一進一退の攻防の中、一瞬の隙も見逃すまいと構えていた真木が、好機を得た喜びの余り一瞬の隙を作ってしまった脇本を見事に撃沈させた試合。脇本も真木の拙守を突いて優勢に立った場面もあり、もう少し見てみたかったが……。今日の所はメンタル面が明暗を分けた形か。