駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・Sライト級4回戦/○大森健太[尼崎亀谷](2R2分07秒TKO)岡龍一[エディ]●

大森は未勝利2敗の戦績。昨年8月、12月と連敗している。岡はこの日がデビュー戦。
1R。明らかにスピード優位の岡が先手を獲り、細かく速くといった回転のワン・ツー連打でヒットの山を築く。だが、明らかに力感欠けるパンチで、逆に大森から圧力かけられると脆い所を見せて、甘いガードの間に右を捻じ込まれてダウン。大森は大差劣勢を覆す起死回生の逆転打。
2R。このラウンドも岡が軽打ラッシュで先制。一旦は大差リードを築くが側頭部のディフェンスがまるでお留守。更には打たれ脆さもあって、大森の逆襲を受けるとたちまち失速。ダメージからマウスピースを吐き出し、ロープ際で追撃を受けると坂本主審が止めに入ってTKO。
大森がプロ初勝利。スピードと守備に難あり、被弾も目立ったが、相手の弱点を突いて各ラウンドの後半に逆転し、1Rにはノックダウン、そして2RにTKO勝利を収めた。今日の勝ち方は良かったが、地力面はまだまだ。この勝利に胡坐をかいてもらいたくはない。
岡は正面からの回転の利いた手数攻めは見栄えが良いが、いわゆる“自分の距離”の範囲が狭く、真正面からでなければ試合が出来ない融通の利かなさもある。大差優勢から一気に叩き落されたのは守備面の問題からで、やはりこれが最大の課題か。