駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部・虎寿司・バンガード・ルースロン KO LIVE(アポロ主催)概要

毎年5月、9月、12月の3回興行を開催するアポロジム。例年は平日の府立第二を会場としていた同ジム興行も、今回は開催を2週ほど後にずらしての土曜昼の開催。チケット代金の高さだけは相変わらずで、一般層からの幅広い集客を目論んだわけではなさそうだが、生観戦への物理的なハードルが低くなった事は歓迎したい。
今回のメインは、アポロジムの“暫定エース”片山博司が出場する10回戦。前回に続いて日本人ノーランカーを相手に迎えたマッチメイクで、漸く実体の伴わぬ日本ランキング奪取をペンディングし、足元を固めに入った様子。以前のように手頃な東南アジア人が呼び難くなって来た事情があるにせよ、戦意の高い日本人選手を使うようになった姿勢の変化は評価したい。
出場選手の格的にはメインを上回るセミは新旧ライト級日本ランカー対決。先日の東京遠征で快勝し日本ランク復帰を果たした大沢宏晋[大星]が、元7位の高山剛志[ハラダ]の挑戦を受ける。立場が逆の頃から水面下で対戦が囁かれていた両者のカードで、マニア注目の一戦である。
前座のカードは、アポロジムの若手選手の総ざらえという趣のラインナップ。日頃出場機会に恵まれないグリーンボーイたちとっては貴重な晴れ舞台で、それぞれ現状の力相応の相手をぶつけるマッチメイクはセオリー通り。ただ、それ故に食指を動かしたくなる程のインパクトに欠けるのも事実。将来を嘱望される新鋭の発掘・育成が望まれる。