駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sバンタム級4回戦/○板倉康友[ハラダ](4R1分51秒TKO)浅原章裕[神拳阪神]●

両者戦績は板倉2勝(1KO)3敗2分、浅原1勝(1KO)2敗。板倉は昨年5月の新人王予選敗退以来、1年2ヶ月ぶりの実戦。浅原は05年4月以来2年3ヶ月ぶりの復帰となる。
1R。浅原はアグレッシブにハンドスピード鋭い連打を放つが、精度粗くしかも攻撃偏重で危なっかしい。板倉はダッキング中心の手堅い守り、単発気味ながらフック、ストレート、アッパーでヒット数リード。
2R。浅原やや慎重に構え、ステップを使いながらの立ち回り。板倉の空振りに合わせて迎撃し先制した。だがラウンド後半から板倉も圧力かけてジリジリと追い上げる。上下へ手数、ヒットを散らして最後は逆転か。
3R。ショート〜クロスレンジ打撃戦。ボディに的を絞った板倉がラウンド中盤以降差を広げた。浅原は序盤こそカウンターで応戦していたが、ボディを効かされて失速。
4R。このラウンドも乱打戦。板倉が左カウンターをクリーンヒットすると、思わず野田主審がストップをかけようとする程のダメージ。その後は板倉もバテてしまい浅原の抵抗を許すが、最後は板倉がトドメを刺す形で追撃しTKOに。
板倉はディフェンスに進歩。攻める時に時々空振りが多くなる面があるが、着実に地力が向上している。あとはそれぞれのテクニックの完成度を上げる行程が必要になるだろう。B級の資格は得たが、4勝目までは相手を選ぶのも良いのでは?
浅原は1R積極的に飛ばしたが、長期ブランクの影響か失速も早く、ボディを攻められてからは完全にバテバテ。攻守共に粗い部分目立ち、もう少し動きを洗練させたい。