駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・Sフライ級4回戦/●吉永明生[SFマキ](判定0−3)長田瞬志[陽光アダチ]○

両者戦績は吉永1勝(1KO)無敗、長田2勝(1KO)5敗2分。吉永は6/8にデビュー戦勝利を挙げて、短期間で2戦目を迎える。長田も5月にプロ2勝目を挙げ、これがB級昇格を賭けた一戦に。
1R。精度粗い強打合戦。一進一退の攻防の中、徐々に吉永のフック、ストレートが先手で当たり始める。長田はアグレッシブに圧力かけて主導権を強奪しようとするが、守備難が祟って被弾ばかり。
2R。長田は足も使いつつ、先手で手数攻め。守備甘く被弾もあるが、積極的な攻勢で主導権奪取。吉永はカウンター中心に対抗するが、なかなか当たらず攻め切れない。
3R。このラウンドも足を使う長田の主導権。手数でリードしポイントアウト狙い。吉永も時折カウンターを決めるが、当てた後の畳みかけが無い。長田の攻めも雑で明確なヒット乏しいが、数に任せて互角以上。
4R。長田は圧力かけつつ手数攻め。吉永は体力切れ明らかでクリンチの回数が増え、雑な大振りも目立つ。終始サイドに回りこむ事を意識しつつ上下に手を出し続けた長田がポイント確保して勝勢。
公式判定は原田、坂本、西山の三者いずれも39-38で長田を支持。駒木の採点は「A」「B」39-37で長田優勢。
長田がラフながらもよく手を動かして数的リードを確保し、手数でポイントアウト。これでB級昇格である。まともにジャブ、ワン・ツーも打てなかった惨憺たるデビュー戦から10試合追いかけて来た筆者としては非常に感慨深い。ただ、これまでの相手関係と成績を考えると、6回戦に上がればクラス慣れに時間がかかりそう。
吉永は1Rにカウンターを当てまくって機先を制したが、このRにバッティングで作った右目尻の傷が気になったのか、以後尻すぼみに。最後はスタミナ切れで完敗の形。