駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第6試合・Sフェザー級6回戦/○平尾彰敏[ハラダ](3R1分58秒KO)川上武[オール]●

両者戦績は平尾4勝(1KO)4敗、川上4勝(2KO)3敗2分。平尾は昨年の西日本新人王決勝以来の再起戦。川上は昨年9月に5年9ヶ月ぶりのカムバックを果たしたが、今回はそれからまたも10ヶ月開いた。4回戦ボーイ時代には、この試合で副審を務める西山レフェリーとの対戦経験もある。
1R。川上は至近距離で手打ち気味のフック連打中心。平尾は足を使ってこれを捌きつつ、ボディ中心にストレート、フック。ラウンド終盤にはカウンターでフックを有効打して明確なリード。川上は被弾した時の仕草が印象悪い。
2R。平尾ペース。川上は打たれる度に反応大きくダメージ明らかだが、平尾も拙守を垣間見せて被弾多い。何となく散漫な印象のあるラウンドになってしまった。
3R。平尾が自分から前へ出て攻勢、しかしここでも守備難ゆえに被弾してしまい、なかなか攻め切れず。川上はボディ打たれる度に苦しみながらも懸命に手数を出し、一時は互角の形勢に持ち込んだ。だが平尾の右が綺麗に突き刺さって川上ダウン。立ち上がるも川上に勝ち目なしと見られて試合ストップ。
6回戦としては些か寂しい内容の試合。平尾が攻守の技術と体力の相対的優位を活かして順当な勝利を収めたが、今日は相手に恵まれた感が強い。
川上は打たれる度、派手に反応し、攻撃面も注文をつける箇所が多い。前回よりもまだマシになって来たが、6回戦では厳しそう。