駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・フェザー級4回戦/●安田善郎[大鵬](4R2分22秒TKO)細木勇佑[ワイルドビート]○

両者戦績は安田1勝(1KO)2敗、細木2勝(1KO)1敗。安田は4月に新人王予選で敗退して以来の再起戦。細木は5月にプロ初黒星を喫し、こちらも再起戦。
1R。細木は足を使いつつ、的確な左で手数と軽打ヒットを稼ぎ主導権。安田の反撃は空転させ、要所で右を追加して大差。ただ、やや手打ちの印象も。
2R。このラウンドも細木が鋭い左で安田の動きを封じる。安田はワン・ツー中心に手数を出すが先に被弾して苦しい。細木は安易に後退する悪癖が出たが、サイドステップとクリンチで際どく捌いた。
3R。安田がアグレッシブさを前面に出して圧力攻め。細木はロープを背負わされる展開で守勢の時間が長いが、パーリングやスウェーで安田の攻勢を捌くと左フック、右ストレート、ワン・ツーでヒットを稼ぐ。“クリーンヒット”の細木か、“アグレッシブ”の安田か。
4R。細木は安田の圧力をいなしつつ、サイドステップを使いながらの左を駆使して主導権をキープ。左ボディで明確なヒットを奪って優勢明らかに。安田の抵抗は最後まで止まらなかったが、勝敗の行方は最早決したと、半田主審は早めのストップでTKOの裁定。
細木は前回敗戦の反省を踏まえ、サイドステップを駆使して相手の圧力をいなす試合運びを披露し、大いに進境。これでパンチ力が有れば言うこと無いが、良いテクニシャンに育って来た。
安田は果敢に攻めたが、相手のジャブと地味ながら的確な守備に完封されて良い所無し。