駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-12-23から1日間の記事一覧

興行全体の総括

鈴木が大殊勲と言って良い日本王座奪取に成功。一昨日に吉野典秀が全日本新人王に輝いたのに続いて、進光ジム勢がタイトル奪取に成功した。一時期は作為的なマッチメイクで実績を作り、資金力にモノを言わせてOPBF王座に挑戦するという露骨なやり方でも…

第8試合・日本ミドル級タイトルマッチ10回戦/●《王者》江口啓二[姫路木下](判定0−3)鈴木哲也[進光]《挑戦者・同級1位》○

王者・江口は18勝(12KO)2敗のサウスポー。OPBFのミドル級では2位。相撲出身という異色のキャリアを経てプロボクシング入り。デビューした03年に新人王戦で西軍代表まで進出、全日本決勝は際どい判定で清田拓三[フラッシュ赤羽]に敗れるも、再起後はタイ人…

第7試合・Sウェルター級契約ウェイト(68.0kg)10回戦/●松元慎介[進光](判定0−3)細川貴之[六島]○

松元は14勝(4KO)4敗1分。現在は日本Sウェルター級11位。02年デビュー。この年に4連勝し、翌03年の新人王戦にエントリー。西軍代表まで勝ち抜いたが、全日本決勝で敗れてプロ初黒星を喫する。04年に入り、再起戦で当時既に元OPBF王者の肩書きを持って…

第6試合・Sバンタム級6回戦/○寄川航[進光](判定3−0)松本一男[森岡]●

両者戦績は寄川3勝(1KO)1敗2分、松本5勝(2KO)2敗。寄川は今年1月にアマエリートの上谷雄太[井岡]に敗れて以来の再起戦。松本は3月にB級1勝を挙げているが、7月には逆転TKO負けを喫して、こちらも今回が再起戦。 1R。寄川がラウンド序盤、アグ…

第5試合・Lフライ級6回戦/○町田昌丈[Gツダ](1R1分18秒TKO)川下大輔[オール]●

両者戦績は町田4勝(1KO)3敗、川下4勝(3KO)3敗2分。町田は8月に1年ぶりの試合に出場、終始優勢に立ち回るも気の毒な判定で敗れている。川下は9月に4勝目を挙げて今回がB級緒戦。 1R。町田、川下の圧力攻めを難なく捌き、リードジャブを立て続けに…

第4試合・Sフェザー級4回戦/○西永哲也[進光](判定3−0)金沢泰佑[大鵬]●

両者戦績は西永1勝(0KO)3敗、金沢1勝(1KO)無敗でサウスポー。 1R。両者明らかに力んでいる印象。互いに相手の空いたガードを攻め切れず、当て勘の鈍さが目立つ。共に散発的にヒット出るがインパクト不足。 2R。このラウンドも精度粗い強打中心の打撃…

第3試合・フェザー級4回戦/○ミッキー高山[進光](1R2分27秒KO)木村憲五[大鵬]●

両者戦績は高山2勝(1KO)4敗、木村2勝(0KO)1敗のサウスポー。高山はデビューから4連敗だったが、今年7月、9月と連勝中。木村は07年5月以来の再起戦。 1R。木村はガードがら空きのままリードを突き出すなど、見るからに危なっかしい姿勢。高山は足を…

第2試合・Sフライ級4回戦/○青木一平[六島](1R1分34秒KO)内藤昭[大鵬]●

両者戦績は青木1勝(1KO)無敗、内藤2勝(1KO)3敗。青木は8月にデビュー戦をKO勝ち。内藤は西日本新人王戦を準決勝で敗退後、9月の再起戦でも敗れて通算成績も負け越しに。 1R。内藤が足使って主導権を窺うが、青木は果敢に踏み込んでフック中心の強い連…

第1試合・Sバンタム級4回戦/●塚田賢次郎[奈良](判定0−3)玉岡優樹[大鵬]○

この試合は両者デビュー戦。 1R。両者動きつつの乱打戦。ルーキー同士にしては精度の高い攻撃で、ヒット数の多い展開。塚田が連打を的確に決め手リードするが、玉岡もラウンド後半には断続的なコンビネーションで巻き返し、クリーンヒット追加してグラつか…

西日本のボクシング界は、これから年明けからの“シーズンオフ”を前に駆け込みの興行ラッシュ。何も師も奔走する年の瀬に興行を連発しなくても……と思うのだが、やはり年明けすぐに興行では、年末年始も練習や減量を休めない状況になってしまうため、色々と宜…