駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部・ドラマチックボクシング第33回CHAMPION'S ROAD(大鵬ジム主催)

昼の部は大鵬ジムが年3回程度のペースで開催している定例興行。後援会組織のしっかりしたジムだけに、今回もほぼフルハウスの盛況となった。マッチメイクは今回も相変わらず、極力噛ませを排除したガチ路線。出場選手の顔触れは相変わらず若干地味ではあるが、そうは言いつつも毎回マニアを会場に集め、チケットを義理買いする身内・後援者もちゃんと足を運ばせるという辺り、成果もそれなりに表れていると見るべきだろう。
エース不在でトロイカ態勢が続く大鵬ジムだが、今回のメインを勤めるのはハンドスピードの鋭い攻撃に定評のある中井五代。今回の相手は、元日本王者の三谷将之[高砂]からダウンを奪う大健闘を見せた丹羽賢史[Gツダ]。ノーランカーとは言え、歯ごたえという意味では十分すぎる相手である。中井はこれを良い形で制して、2度目の日本ランク挑戦への渡りをつけたい所だが……。そしてセミは、昨年12月以来の再戦となる川波武士×金丸清隆[正拳]。前回の対戦は当時日本ランカーだった川波が不調を露わにしつつも辛勝したが、その後、川波はKO負けを喫してランキングから陥落。単なる金丸にとってのリベンジマッチというだけでなく、川波にとっても再起を賭けた重要な一戦となる。