駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第2試合・フェザー級4回戦/△柳井育夫[大鵬](判定1−1)片山恵司[大阪帝拳]△

05年西日本新人王戦準V・柳井が2年ぶりに再起。今年5月に初勝利を挙げて勢いづく片山がこれを迎え撃つ。両者戦績は柳井2勝(1KO)3敗2分、片山1勝(1KO)1敗。
1R。柳井はガード固めつつ、左ボディ中心に単発のフック攻勢。パワーで主導権を奪取する。片山は後手になりつつも時折パワフルな迎撃で柳井の足を止める。
2R。クロスレンジ打撃戦。両者豊富な手数で互いのアームブロックを叩き合う展開の中、共にショートで顔面ごと相手を弾き飛ばす見せ場を作る。
3R。柳井が、片山が打ち終わりに左ガードを開けるのを狙って右ストレートで有効打連発。しかし片山もラウンド後半から手数を増やして攻勢。明確な戦果は乏しいが、形勢挽回には成功。
4R。最後まで激しい打ち合い。片山の圧力と手数が試合をコントロールするが、柳井は右ショートで片山をグラつかせ、クリンチに逃げさせる。形勢微妙なラウンドが続いた。
公式判定は坂本39-38(柳井支持)、宮崎39-38(片山支持)、村瀬38-38の三者三様ドロー。駒木の採点は「A」39-37「B」40-38で柳井優勢。
同タイプ、力量互角の両者による激しい打撃戦。共にパンチ力を活かしてチャンスを作ったが、肝心な所で相手のガードを破り切れず、微妙な形勢のラウンドを重ねての三者三様ドローとなった。もう少し相手のディフェンスを崩す工夫が欲しかった。