第１部第４試合・ミニマム級４回戦／○松本直樹[大阪帝拳]（判定３−０）高橋利幸[ウォズ]●

戦績は両者とも未勝利１敗。松本は５月にアマ出身の本田衛[JM加古川]に、高橋は昨年末に、先の第３試合で勝利した岩橋に敗れている。
１Ｒ。松本はセンス感じさせる柔らかい上体の動き。タイミング良く左右の多彩なブローが飛び出す。右ストレートを再三ヒットさせて優勢確保。高橋はやや硬さ感じる動き。手数はそれなりに出ているが……
２Ｒ。高橋はクロスレンジに飛びついて手数攻め。松本は流石にやり辛そうだが堅実な守備から時折左右連打を上下に散らして地力と主導権をアピール。
３Ｒ。松本が高橋の接近許さず、ジャブ・ストレートで足止め。ダッキングの捌き、サイドステップインからの連打など６回戦級の動きで優勢。
４Ｒ。松本がスピード、スタミナで上回り自在の攻守。自分の距離、位置取り、ペース配分で打ちたい放題。ショルダーブロックやクリンチワークなど小技も利かせて強い所を見せた。
公式判定は村瀬、野田、石川の三者いずれも40-36で松本を支持。駒木の採点は「Ａ」40-36「Ｂ」40-37で松本優勢。
松本はデビュー２戦目で化けた。インサイドワークに攻めのセンス、ボディワーク中心のディフェンスなど全てが４回戦のレベルを超えている。惜しむらくはパンチ力不足だが、現時点で時期新人王戦線の有力候補。
高橋は愚直な攻勢で粘ろうとしたが、地力の差は如何ともし難く完敗。現時点ではこの結果も仕方ない。時間をかけて地力をつけていきたい。