第１部第５試合・ライト級４回戦／○堀武晃[井岡]（判定３−０）阿部洋太郎[守口東郷]●

両者とも未勝利１敗の戦績。阿部はサウスポー。共に昨年５月にデビュー戦で敗れて以来の再起戦。
１Ｒ。両者ガード甘いが、攻めの精度も今イチ。危険なタイミングが度々訪れるも不発弾も多い。阿部が右で有効打連発も、ラウンド終盤に堀が逆襲のクリーンヒットでノックダウン寸前に。
２Ｒ。クロスレンジで泥仕合気味の乱打戦。阿部が連打で先制、堀が右でグラつかせて逆襲と一進一退の流れから、阿部が左ストレートで堀の口からマウスピースを吐き出させて見せ場作りに成功。
３Ｒ。壮絶な乱打戦。共にダメージ深刻で、効かせ効かされの打ち合い。だが泥仕合になってパンチに精度と力薄れて、かえってKOの予感が無くなる展開に。堀が前半にクリーンヒットを決めた分のリードを守りきってポイント確保か。
４Ｒ。消耗戦。両者動くのが精一杯で乱雑なフック合戦。ラウンド終盤に入って堀のヒットが目立ち始めるが、両者フラフラで痛み分けの内容。
公式判定は坂本40-36、村瀬39-38、宮崎39-38の３−０で堀。駒木の採点は「Ａ」39-37堀優勢「Ｂ」39-39イーブン
攻守乱雑で、有り体に言って客席から見続けるには厳しい内容の消耗戦。打たれ弱い阿部がダメージを自らアピールしてしまい、ポイントを手放してしまった。左ストレート、右フック中心に逆襲するも印象が悪すぎた。堀が相手のマイナスポイントに乗じて勝ちを拾った形。