駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

 スーパーライト級

決勝進出者&今期戦績

  • 松本泰知[仲里ATSUMI] 2勝(0KO)2敗1分 サウスポー
    • 西日本1回戦 シードのため不戦勝
    • 西日本準決勝 VS田中敦朗[塚原京都]○(判定3−0/40-36.40-37.40-37)
  • 瀧波大佑[千里馬神戸] 4勝(4KO)2敗 
    • 西日本1回戦 VS久住一将[尼崎亀谷]○(1R0分33秒TKO)
    • 西日本準決勝 VS神野桐玄[六島]○(神野棄権のため不戦勝)

試合展望

事実上の決勝と目された瀧波×神野の一戦が流れてしまい、率直に言ってここまで盛り上がりに欠ける内容となっている。
松本は相手の不調にも恵まれて大差判定勝ちを拾ったが、成長の跡を見せるには到らず。昨年までは守備とスタミナに不安が見られただけに、強敵相手の決勝でそれが再発しないか心配。瀧波は回転力を活かした連打が持ち味で、KO率から容易に想像出来るように決定力もある。ただ、今年に入って33秒しか実戦が積めていないのは決して良い傾向ではないだろう。ジムワークはそれなりに積んでおり、実戦勘の鈍りは心配しなくていい筈だが……。
決勝の展望は、やはり地力で明確な差があり「瀧波絶対有利」の見解となる。瀧波はここも回転力を活かした先手、先手の攻めで主導権を握り、隙あらば5つ目のKOを奪いに来るだろう。松本は瀧波の連打を掻い潜り、守備意識の甘い瀧波の顔面を襲いたいが、目的を果たすにはかなり都合の良い前提条件がいくつも必要になる。