駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

 ウェルター級

決勝進出者&今期戦績

  • 小林勇介[仲里ATSUMI] 2勝(1KO)無敗
    • 西日本1回戦 VS横田繁[塚原京都]○(2R2分09秒TKO)
    • 西日本準決勝 VS山口晃生[倉敷守安]○(判定3−0/39-36.39-36.39-36)
  • 川口将也[尼崎亀谷] 2勝(2KO)無敗
    • 西日本1回戦 VS中司裕貴[ホワイトフォックス]○(3R2分48秒TKO)
    • 西日本準決勝 VS武田裕平[川田]○(4R1分00秒TKO)

試合展望

ウェルター級は、このトーナメントでデビューした正真正銘の新人2人が勝ち上がって来た。だが、共に準決勝では現状の欠点を曝け出して微妙な内容。この2人がキャリア不足を高い素質でフォローしたというよりも、対戦相手が不甲斐なかったというのが実情だ。
小林は1回戦では精度を感じる狙い撃ちでKO勝ちを果たしたが、準決勝では強引に密着されるやたちまち精彩を欠き、空回りするばかり。ガードの低さも目立った。川口はラフファイトで緒戦を強引に突破したが、準決勝はスピード不足と守備難が悪目立ち。右強打の威力は感じたが、左の使い方がまだ不慣れ。「粗削り」と「雑」の狭間で揺れ動いている感がある。
キャリアも技術も確実性も不足している選手同士の対戦だけに、試合展開の予想は大変に困難。「ほぼ互角」の展望をとりあえず挙げておいて、若い2人の戦い振りをニュートラルな視点で客席から見届けたい。