駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・フェザー級4回戦/●金沢裕二[進光](判定0−3)八木義昭[オール]○

未勝利同士の対戦。金沢は1敗1分、八木は1敗。金沢は今年4月の2戦目で惜しい三者三様ドロー。仕切り直しで初勝利を飾りたい。八木は今年4/28にデビュー戦で29秒KO負けした後、金沢ジムからオールジムに移籍。今回があらゆる意味で仕切り直しの試合である。
1R。八木は上体とステップが固いが、パンチは精度高く威力もソコソコある。金沢は相変わらず手数少なく、ガード甘い所を突かれて後手に回りがち。カウンターで対抗したが、打ち負けの印象。
2R。金沢は手数を出そうとするが、すぐロープに詰まってしまい、八木の左フック連打やボディブローを浴びてダメージを負う。だが八木も打ち終わりにガード開いた所に狙い打たれてリードを広げ切れない。攻勢点と手数・ヒット数では八木が優位だが。
3R。八木の手数がやや減って、金沢と同じペースでの打ち合いに。金沢も自分のペースなら五分以上に渡り合えるが、ラウンド終盤にb八木がロープに詰めて左フック→アッパーでヒット稼いでヤマ場を作った。
4R。このラウンドも断続的に打ち合いが起こる。ほぼ互角の中で八木の右アッパーが有効打。しかし己の守備難を意識して攻めに躊躇する金沢は、主導権を掴めぬまま互角前後の形勢に留まった。
公式判定は原田40-37、宮崎39-37、西山39-38の3−0で八木。駒木の採点は「A」40-36「B」40-38で八木優勢。
八木がジム移籍緒戦を初勝利で飾った。上体の固さと下半身の重さが課題だが、精度の高いフック連打は魅力的。主導権を奪う試合運びを覚えてゆきたい。
金沢は自分のペースに注文がつくタイプ。手数を出すまで時間がかかり、専守防衛に回っても守備力不足で果たせないのは辛いところ。