駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sライト級契約(62.5kg)4回戦/●小浦佳斗[進光](判定0−3)中村悟[六島]○

両者戦績は小浦1勝(0KO)5敗、中村3勝(1KO)2敗。小浦は昨年11月に初勝利を挙げたが、前回4月の試合で5敗目。悪い流れを断ち切りたいが……。中村は今年5月に10ヶ月ぶりの試合で3勝目。今回にB級昇格が懸かる。
1R。中村はラウンド前半、殆ど手が出ないスロースタート。小浦はロングレンジからジャブ多いが、捨てパンチ。後半から中村は単発の左右で小浦をガードごと圧倒し、互角以上に。
2R。中村の右ストレートが先手で当たる展開。小浦はなかなか踏み込んで行けず、近付いても迎撃されて守勢に。散発的ながらヒットを稼いだ中村のラウンド。
3R。小浦はヒット&アウェイ気味に左ジャブ、右ストレートを単発で打ち込む。中村も右ストレートを返すが、掻い潜られてしまうシーンも目立ち、印象は五分。ヒット数は小浦、ダメージ量なら中村。
4R。小浦のヒット&アウェイがこのラウンドもやや支配的。中村よりも軽い攻撃だが、明確なヒットが目立つ。しかしラスト30秒になって小浦が失速し、挽回した中村との間で微妙な形勢に。
公式判定は半田40-37、川上40-37、宮崎39-37の3−0で中村。駒木の採点は「A」39-37「B」40-38中村優勢。際どいラウンド多く、点差以上の接戦。
中村が手数の少なさ相変わらずだが、パンチ力の差を活かして印象度で上回る。ただし、ここまで比較的楽な相手ばかりから稼いだ4勝で、このまま6回戦に上がるとなると昇格緒戦は随分戸惑いそう。
小浦はヒット&アウェイ気味に軽打を当て、3〜4Rではヒット数でリードしたものの、パンチの軽さが災いした形。