駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・フライ級4回戦/○佐々木章人[緑](判定3−0)横山集[明石]●

両者戦績は佐々木2勝(0KO)2敗、横山1勝(0KO)2敗。名古屋から遠征の佐々木は、昨年12月と今年7月、同じ相手に連敗して星勘定が五分になってしまった。横山は新人王戦1回戦敗退からの再起戦。
1R。やや膠着気味の内容。佐々木は密着して左右フック中心のラフな攻め。横山はガードで裁きつつ、フックやアッパーで迎撃して明確なヒット数では上位。
2R。佐々木はショートレンジからのアッパーを使い、先手で攻める。横山も渋太く応戦し、同様にヒットを奪ってみせるが、佐々木のしつこいアタックを捌き切れないシーンも。
3R。クロスレンジ乱打戦。佐々木は精度高い連打、横山はかなりやり辛そう。その横山だがプッシング気味にラフな立ち回りで強引に苦境打開を図るが、それでも打ち合いでは劣勢か。終了ゴング前、右ストレートを有効打して意地を見せるがどこまで?
4R。このラウンドもクロスレンジ戦。横山はプッシュしつつ左ボディなど単発強打で見栄えするヒットを奪う。しかし佐々木はコンパクトなショートフックを度々決めて手数、ヒット数ではリード。最後は横山も根負けしてしまった感じ。
公式判定は西山40-37、松田39-38、野田39-38の3−0で佐々木。駒木の採点は「A」39-37「B」39-38で佐々木優勢。
名古屋の突貫ファイター・佐々木が体力豊富な所を見せつつ、回転力と精度の伴った連打で押し切った。4回戦では明らかに上級の選手で、このレベルの選手が新人王で中日本1回戦敗退というのは意外である。
横山は体格とパワーの優位を活かして主導権を奪おうとしたが、逆に相手ペースとなりジリ貧に。持ち味の回転力が活きず、手数不足に陥ったのが直接の敗因。