駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・フェザー級契約ウェイト(56.0kg)4回戦/●水谷充希[千里馬神戸](判定0−3)宮崎隆司[姫路木下]○

両者戦績はサウスポーの水谷が1勝(1KO)無敗、宮崎3勝(1KO)3敗。水谷は6/29にデビューし、これが2戦目。宮崎は新人王戦で、今期西の覇者となった大前健太[クラトキ]に競り負けて2回戦敗退。今回が再起戦。
1R。宮崎はダッキングを多用するが、あわや頭がバッティング寸前という微妙な距離勘のズレが目立ち、噛み合わない試合展開になってしまう。水谷は動く的を狙い打つ技術の不足が明らかだが、それでも手数とヒット数では僅かにリード。宮崎も空振りが多く微妙。
2R。距離が噛み合わない展開続く。両者空振りが目立つ展開になったが、宮崎は手数を増やして攻め、左フックのクリーンヒットでノックダウン寸前の大チャンス。水谷は懸命に凌ぐが、手数がヒットに繋がらず主導権を手放した。
3R。膠着気味で噛み合わない試合展開がここでも続く。ラウンド前半は数発ずつヒットを奪い合う展開。後半はクリンチばかり。そんな戦果の乏しい内容だったが、アグレッシブさでややリードしていた宮崎が終了ゴング寸前に貴重な右の有効打を決めた。
4R。宮崎が膠着を強引に破るような右中心の強振で圧倒。水谷はガードの低さばかり目立ち、明らかに苦戦、宮崎がヒット数大差でポイントアウトを果たした。
公式判定は西山40-37、松田40-37、野田39-37の3−0で宮崎。駒木の採点は「A」「B」いずれも39-37で宮崎優勢。
宮崎は1Rこそ空転が目立ったが、2R以降は彼我のキャリアの差を見せ付けるような内容で尻上がりに調子を上げていった。とはいえ、相手関係から考えると今日のデキはギリギリの及第点。
水谷は、デビュー2戦目で4回戦では上位クラスの実績ある相手に当てられ、厳しい試合になった。積極的に動く相手に合わせて拳を当てる勘が鈍く、守ってもガードが低い所がある。一言で言えば、まだ不器用。この敗戦を糧にどこまで自分を変えられるかが今後の鍵。