駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・Sウェルター級4回戦/○葉狩綱昌[Gツダ](3R1分15秒TKO)金沢圭介[金沢]●

葉狩は4勝(2KO)2敗、金沢はこれがデビュー戦。両者サウスポー。一見ミスマッチに思えるカードだが、葉狩は02年4月以来6年7ヶ月ぶりの復帰戦。つまりデビュー戦×再デビュー戦という由。
1R。金沢は一回り大きな体格。葉狩に圧力をかけて左ストレートなどを捻じ込むが、葉狩は半身でステップを使って、実に相手にとってやり辛そうな動きをする。ラウンド序盤と終盤にそれぞれ有効打奪ってリード。
2R。葉狩はいきなりの右フックでノックダウン。金沢はダメージ少なく、単調な右狙いの葉狩をクリンチで押さえ込んで強引な圧力攻めに出るが、肝心のヒットが奪えない。
3R。金沢は圧力かけて攻めの糸口探すも、ルーキーの悲しさか技術不足が垣間見えてしまう。葉狩が冷静にカウンター気味の右フックで有効打2発当て、金沢がグラついた所でレフェリーストップ。
葉狩は長期ブランク明けのリングながらTKO勝利で最高のカムバック。ややボディワークが乏しい所があるが、軽いステップや冷静な試合運びに好感。
金沢はデビュー戦で相手が4勝のサウスポー、しかも半身のテクニシャン型というのはちょっと可哀想だったか。これは度外視してもう1試合見てから実力を見極めたい。