第４試合・フェザー級６回戦／●川合智[Ｇツダ]（判定０−２）谷弘樹[姫路木下]○

両者戦績は川合８勝(3KO)２敗３分、谷５勝(2KO)５敗１分。川合は８勝だが、Ｂ級ではタイ人相手の１勝のみ。谷は７月に代役出場、コンディション不良が祟って敗れている。
１Ｒ。ロングレンジからヒット＆アウェイでボディ起点に攻める両者だが、守備重視で攻める方は空転が多い。ラウンド後半に出会い頭気味のヒットの応酬となるが、ほぼ互角。
２Ｒ。ロングレンジから川合が圧力攻め。谷が迎撃する形で断続的な打ち合いに。川合はアグレッシブな割にヒットに結びつかない。一方の谷はラウンド序盤にヒット連発し、この貯金を守りきったか。
３Ｒ。同様の展開。精度不足に起因する不発の応酬で凡戦気味。谷が圧力かけつつ先手で攻めたが、川合もヒット数・手数は互角に応戦。
４Ｒ。同様の展開でスタートしたが、ラウンド終盤には川合の左ボディがクリーンヒットして谷が苦しそう。川合は更に圧力かけてアグレッシブさをアピールしたが、ここぞという所の決め手に欠けた。
５Ｒ。再び、２〜３Ｒのような展開に。谷がラウンド前半、カウンターで軽打中心ながらヒット数でリード。川合も右で追い上げるが、ゴング前にはカウンター喫して痛恨の被弾。
６Ｒ。谷がアグレッシブに前へ出て軽打のヒット連発。川合も怯まず踏ん張ってガチャガチャした展開。川合がアッパーをクリーンヒットしてグラつかせるも後が続かず。共にあと１発の決定打が出なかった。
公式判定は野田59-57、原田58-57、川上58-58の２−０で谷。駒木の採点は「Ａ」58-56「
Ｂ」59-58で谷優勢。
両者６回戦としては攻撃精度不足で、試合を通じて凡戦気味。谷は足を使いつつ迎撃も交え、軽打を稼いで僅差のラウンドを押さえた。ただスピード平凡で８回戦ではどうか。
川合は４Ｒと６Ｒにクリーンヒット奪ってダメージ与えたが、他のラウンドは決め手不足に泣いた。オープンブローと精度不足から来る攻めあぐみは、少々深刻なレベル。