興行全体の総括

フルラウンド判定は１試合のみという珍しい進行で、所要時間は２時間半。想定よりも短くなって、ちょうどいい塩梅に収まったか。
ダブルメインの主役の内、丸元は格下相手に無難な発進となったが、武本は痛恨の敗北。優劣不明、決め手に欠けるラウンドをズルズル重ねる傾向は最後まで修正できなかった。持ち味である豪快な右一発でのＫＯ劇を今一度見たいという声はファンの間でも大きかったが、とうとうそれが果たせぬまま終わってしまった。
好パフォーマンスを見せた選手を特筆するなら、武本に勝った木原と、前座からは年末の試合に引き続き４回戦で格の違いを見せた高野の２人か。木原は日本ランク上位進出が想定され、今後はタイトル戦線にも挑んでいく事になるだろう。将来が楽しみだ。