駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sフライ級契約ウェイト(51.5kg)4回戦/○イトウシュンペイ[ワイルドビート](3R0分55秒TKO)あしたの友重[エディ]●

両者戦績は、イトウが未勝利3敗、友重が未勝利1敗。共に初勝利をかけての今年緒戦。
1R。イトウはただ「打つ」ばかりのワン・ツー攻勢で非常に乱雑。友重は足を使い、頭を下げながらワン・ツーを上下に見舞うが、こちらはいかにも非力で、顔面へのクリーンヒットも効いたように見えない。ディフェンスも拙く、イトウの攻勢を捌き切れず。
2R。友重がラウンド序盤にロープへ詰めてラッシュ。有効打も決めるがここで急失速。クリンチ気味に喰らい付くところ、イトウがサンドバッグを打つような滅多打ちを見せて圧倒。友重はグロッギー状態に。
3R。友重は果敢に乱打戦へ打って出るが、すぐさまスタミナ切れで失速。イトウが反転攻勢でラッシュすると、またも滅多打ち状態になってレフェリーストップ。
体力面・技術面ともに、観客から観た「プロとしての最低限度」を大きく下回る試合内容。拙守やスタミナ切れというネガティブな要因でヒット数が多い試合になったが、水準は女子の4回戦よりもお粗末で、見ていて怒りすら覚えた。イトウは早く「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」路線から一刻も早く脱却し、ちゃんとしたボクシングを覚えてほしい。友重はともかく4R戦い抜ける体力をつけることが最優先事項。