駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1試合・アトム級4回戦/○安藤麻里[フュチュール](判定2−0)上田千穂[博多協栄]●

安藤は未勝利2敗、西部日本地区からの遠征の上田はこれがプロデビュー戦。安藤は昨年の7月、9月と連敗している。
1R。足を使う上田と圧力かける安藤でクロスレンジ乱打戦。上田がラウンド前半は細かい連打で先制するが、徐々にアグレッシブな攻勢で安藤が打ち勝ち始める。両者ヒット多いが非力さ目立ち、小差の範疇。
2R。両者ワン・ツー、フックの乱打戦。足を止める時間が長い。上田が安藤の拙守咎めてジャブ、フックを当てるシーンが目立つ。攻撃偏重で被弾も多い上田だが、頭の動かないディフェンスの安藤にヒットを重ねて優勢確保。
3R。同様の展開が続く。体格で勝る安藤が再び圧力を強めて攻勢に。左フックで上田をグラつかせる場面続出。上田も手数を出して食い下がるが迫力不足。
4R。一進一退の乱打戦。安藤が圧力かけるが、上田も必死の迎撃でヒット数は互角以上。共に効かせるパンチを決められず、混沌とした内容のままゴング。
公式判定は坂本39-38、松田39-38、川上39-39の2−0で安藤。駒木の採点は「A」38-38イーブン「B」39-38安藤優勢。
安藤が3戦目で初勝利。頭の動かない、無頓着さ目立つディフェンスに不安が残るが、攻撃の精度と威力はアトム級ではまずまず。
上田は非力な体格ゆえに見栄えが悪かったが、精度ある連打は技術を感じさせた。今日は圧力で負けた分の差。