駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・アトム級4回戦/○田中奈浦子[フュチュール](3R1分32秒負傷判定3−0)山本和香奈[神拳阪神]●

田中は未勝利2敗、サウスポーの山本はこれがデビュー戦。
1R。両者大振りのオーバーハンドフック合戦で、荒れた立ち上がり。殆どヒットの無い粗い内容。山本は距離を取る際に、相手に背中を向けて一目散に逃げ回るような動きをするのが見栄え悪い。
2R。山本はロングレンジからクロスレンジへ踏み込んで強打狙いも大振りで雑。田中は圧力かけて攻勢をアピールするがヒット僅少。山本は後退する場面多く、攻勢点と主導権支配で田中が優勢。
3R。田中がアグレッシブな圧力攻勢。山本はカウンターでヒット奪うが、田中も上下にフックなど強打を打ち込む。大勢判明したところで、2Rに山本が頭部に負ったバッティングの傷を理由に試合ストップ。
3Rまでの採点で争われた公式判定は半田、野田、北村の三者いずれも30-27で田中。駒木の採点は「A」30-27「B」30-28で田中優勢。
田中が圧力攻勢でポイントを稼ぎ初勝利。しかし精度の粗さは如何ともし難く、ヒット数の少ない現状ではまた壁に当たりそう。
山本は当て勘、距離感ともに今一つ。逃げ腰にも見える背中を向けた遁走も実に印象が悪い。基本的なステップワークがまだ身についておらず、デビューそのものが時期尚早か。